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2007年3月13日 (火)

歴史的な安保協力に関する日豪共同宣言

ここ数日、懐かしい政治家の名前(とは言えども本の中でしか知らない名前だが)に接することが多かった。しのぶ会を巡るあの記事だけではなく、麻生外務大臣の演説の中でも。池田勇人元総理もそうであるが、一人は大平正芳元総理、もう一人が大平内閣時の大来佐武郎元外務大臣である。

27年前、1980年1月、当時の大平正芳総理とオーストラリアのマルコム・フレーザー首相は会談し、環太平洋連帯構想の重要性に関して意見を一致し、両国の友好協力を深化させ、太平洋協力構想の推進に関して合意し、太平洋地域に寄与した。歴史に「if」などないだろうが、もし1980年に両者がいなければ、日本とオーストラリアの関係深化の中に環太平洋連帯構想という哲学が共有されていなかったら、政治・経済・法体系はもちろん文化・宗教において多様性に富む太平洋地域における協力体制はどれほど遅れていたか。多様性に富む太平洋地域というポジティブな言い方が生まれることなく、混沌としたというネガティブな言い方でしか表現が出来なかったかも知れないように思うのは、小生がド素人だからだろうか。PECCは誕生していただろうか、APECはASEMは?

そして、今日、日本とオーストラリアは歴史に残るであろう共同宣言に署名した。

(以下、産経新聞の記事より引用)
安保協力で共同宣言 日豪首脳会談

安倍晋三首相とオーストラリアのハワード首相は13日、首相官邸で会談した。両首脳は、アジア太平洋地域の平和と安定に向けて両国の安全保障協力を強化させる日豪共同宣言に署名。新たに外務・防衛閣僚による日豪安全保障協議委員会(2プラス2)を設置し、対話を緊密化する。会談では、日豪経済連携協定(EPA)交渉を推進することも確認した。

両国は、安保分野の協力と経済関係の拡大を2本柱に「包括的な戦略的関係」強化を目指している。日本が米国以外と安全保障分野で共同宣言を発表したのは極めて異例。

宣言では、国際社会とアジア太平洋地域の「自由と繁栄」に向けて日豪両国が貢献することを表明。北朝鮮の核・ミサイル問題や拉致問題の平和的解決を含む「共通の戦略的利益」のため、(1)麻薬や武器密輸など国際犯罪対策(2)テロ対策(3)災害時の人道支援活動-などでの協力を明記した。

これに先立ち、ハワード首相と会談した久間章生防衛相は、陸上自衛隊のイラク派遣時に治安維持にあたった豪軍への謝意を表明し、「基本的価値観を共有する日米豪3カ国は国際社会の諸問題で緊密に連携、協力を行っており、今後も協力を推進したい」と述べた。(2007/03/13 20:09)(引用終わり)

東アジア共同体に関してはAPECの機能強化でよいのではないかなんてことも感じたりもするが、どちらにせよ日豪が連携し、両国の友好と発展に努め、北朝鮮への対処もさることながら、太平洋地域の自由と反映のために東南アジア諸国やインド、そして両国共通の同盟国アメリカといった国々と共にやるべきことは、例えば海賊対策などなど多くあるはずで、この安倍総理とハワード首相が署名した歴史的な共同宣言もまた、日本とオーストラリアのみならず太平洋地域において良い歴史の1ページを記すことを願わずにはいられない。

付記:引用記事以外にも目を通したり、参考にした資料について

麻生外務大臣演説 財団法人 日本国際フォーラム(JFIR)設立20周年に寄せて 「自由と繁栄の弧」について
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/easo_0312.html
大平総理大臣のオーストラリア訪問に際しての日本・オーストラリア共同新聞発表(仮訳)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/1981/s56-shiryou-401.htm
PECC(太平洋経済協力会議)の概要
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/pecc/gaiyo.html

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