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2006年10月25日 (水)

補選にしては投票率は高く、北の核実験によるいわゆる「北風」もさほど吹いていなかったのではないか

日曜日に行われた補選において、北の核実験による「北風」なんか吹いていたのか?おそらくそんなもの吹いていなかったのだろう。

小生のような政治に疎いド素人には、なぜか日曜日の補選がまるで数ヶ月前の出来事であったかのように政局が目まぐるしく動いているような気がするが、あえて考えてみたい。とはいえ、「補選の結果から何が読み取れるだろうか」なんていろいろな記事を読み比べたところで、恥ずかしながら頭がこんがらがるだけなのだ、政治にてんで疎い小生などにとっては。

公明党の組織票はすごいと言うことぐらいは分かる。
しかし、「北風が吹いた」みたいなのをよく見るが、だったら無党派層の票の40%ぐらい自民党候補に入っているに違いないがそういう結果でもない。
投票率も前回衆院選と比べて低いとされていることも解せない。しかも前回ってあの郵政選挙と比べてどうするという思いと、通常の国政選挙に比べて補欠選挙の投票率が低すぎるというのは、なにも今に始まった話ではないのにという思いからか、両選挙区ともに小選挙区導入以来の低投票率であったところで何ら驚くべき結果でも何でもないと感じた。むしろ、大阪は高いぐらいと感じたほどだった。
そして当日のこと、接戦といわれながら神奈川は8時10分ぐらいでも数カ所で当確がうたれ、その後も接戦と伝えられた大阪にしても9時40分前には当確が打たれていた。その時間の早さもさることながら、接戦というのは先の千葉の票差みたいなのを言うような気がしてならない。

だから、結果にまつわる記事を読んでいて北朝鮮ファクターや低投票率がそれほど自民党候補に有利な状況であったとは到底思えなかったので、ずいぶん頭がこんがらがった。

その頭がスッキリしたのは、大阪日日新聞の記事を読んだとき。何のことはない、普通の結果だったのだ。

(以下、大阪日日新聞の記事より引用)
■ "風頼み"民主に限界 衆院大阪9区補選

安倍政権誕生後、初めての国政選挙となった衆院大阪9区補選は、二十二日の投開票で自民党新人の原田憲治氏(58)が当選した。来年の統一地方選や参院選を控え、各党が重要な選挙と位置付けて総力戦を展開した同補選。敗れた民主、共産両党は今後に課題を残した。

民主党元職の大谷信盛氏(43)陣営の選対本部長を務めた平野博文衆院議員は、北朝鮮の核実験実施発表を「結果として(原田氏の)フォローになったと思う。(相手にとって)タイミングが良すぎる」と自民への“風”を嘆いた。

しかし、陣営は当初「組織力では原田陣営に劣るので、投票率が上がってほしい」としていた。それが52・15%と、当初望んでいた以上に投票率が上がったにもかかわらず敗れ、“風頼み”の限界を感じさせた。

平野氏は「(市民と)同じ目線でこつこつと、地べたをはっていかないといけない」と今後の課題を挙げた。

一方、七月の東大阪市長選で党員市長を誕生させるなど、勢いに乗っていた共産党も惨敗。

藤木邦顕氏(48)は「(与党が)大企業の減税を続け、高齢者の負担増や不安定雇用を増加させていることを、小集会で聞いてもらった人にはリアルにつかんでいただいたが、(有権者全体には)争点として十分に伝わらなかった」と敗因を述べた。 (引用終わり)

政治のド素人が日曜日の選挙に関して感じたことをまとめておくと。

・民主党は二敗ではなく、相乗り禁止を含めて三敗
・典型的な補欠選挙で、民主は風を起こそうとして、自公が組織を固めて、自公が勝った
・神奈川とは違い大阪では民主党は郵政選挙で落ちた元職の候補を落としている
・あの郵政選挙に比べたら低いだけで、補選の投票率としてはさほど低くなかった
・民主党が支持率で自民党に大きくリードを許しているのは、北朝鮮のせいではなくここ数年のトレンド
・北朝鮮の核実験は有権者に「安倍総理の支持率が高い理由」を再認識させるぐらいのもの
・北風が本格的に吹いてたなら無党派層はもっと自民候補に入れていただろう
・結果的には無党派層の投票行動は郵政選挙前とまでは行かないが時計の針が逆に進み始めている
・そのため「それ以外の安倍カラーを」などの課題が表に出てきた
・民主党の課題は・・・・・先日のエントリーのようなところ以外にも山ほどあるように思う
・自民対民主、という構図以外で見ると京都の町選挙以外共産党が大きく負けている

安倍総理の課題に関してはZAKZAKの記事に。

(以下、ZAKZAKの記事より引用)
安倍自民補選2勝も不安大…“北風”と公明の影響大

初陣を見事、2戦2勝で飾った安倍首相=写真=だが、一方で不安も残る。勝因としてあげられるのが、北朝鮮の核実験発表による“北風”と太田昭宏新代表(61)率いる公明党の力が大きかったためだ。

数字の上では両選挙区とも約2万票の差をつけたが、これがそのまま来年の参院選につながるかといえば、そうとは言い切れない。例えば、神奈川16区では、無党派層の投票行動を見た場合、民主党候補に20%以上のリードを許した。

また、今回の自民党の勝因の一つは、今月9日の北による核実験実施発表。その対応で安倍内閣は支持を集めた。ただ、党内には「いつまでも北の問題が続くわけではなく、今後は経済格差など内政問題がクローズアップされてくる」(自民党中堅)との声もあり、楽観論は少ない。

公明党とその支持団体である創価学会の貢献が極めて大きかった点も見逃せない。マスコミ各社の出口調査では、両選挙区で公明党支持者の95%以上が自民党候補に投票した。

太田代表の初陣を飾ろうという動きはもちろんのこと、先月22日、安倍首相が創価学会の池田大作名誉会長と都内でひそかに会談したことも、大きく影響した模様だ。

それだけに、自民党内には「自民党単独で選挙が勝てなくなってきている」(党幹部)と危惧する声も出ている。(引用終わり)

別の安倍カラーがどういうものになるのだろうか。いわゆる造反組問題。
(以下、時事通信の記事より引用)
小泉氏、造反組復党に慎重=「郵便局票に頼れば選挙負ける」

自民党の小泉純一郎前首相は24日、国会内で武部勤前幹事長、山崎拓前副総裁と会い、郵政民営化造反組の復党問題について意見交換した。この中で小泉氏は「既得権者の票、郵便局の票を当てにしたら参院選に負ける」と述べ、復党を急ぐべきではないとの考えを示した。(時事通信)- 10月24日17時1分更新(引用終わり)

よくよく考えてみれば、復党したい人たちも、いざ復党して参院選に負けたら、自民党での肩身がより狭くなるような気もするのだが・・・・

より深刻なのは民主党。一挙に三敗した選挙の責任を誰もとらない、しかもそれを問う声すら出てこない。すばらしい候補者を出していたなら、問われて良いはずだが、ない。そんな人間を選んで立候補させているのだろうか。責任は一体誰がとるのか。無党派票を大阪に比べてとられまくって負けた神奈川に張り付いていたトロイカの一人か、それとも一時は優勢と伝えられたり望外の投票率であったにもかかわらず負けた大阪に張り付いていたトロイカの一人か、それとも最高責任者のトロイカの一人がとるのか。そうしたことなしに、気にするなといってみたり、反転攻勢とかいってみたり。民主党は結党以来何度目の反転攻勢だろうか。よく分からないとか言いながら週刊誌をネタに質問したり、本会議場で新聞に掲載されていた回文を持ち出したりとか、がせメールからしばらく経って反転攻勢して似たようなこうけいを目にするのはなぜだろう。

(以下、毎日新聞の記事より引用)
民主党:衆院2補選「2敗」に責任問う声出ず

民主党は24日、国会内で役員会と常任幹事会を開き、22日の衆院2補選(神奈川16区、大阪9区)で2敗した問題について協議した。小沢一郎代表ら執行部の責任を問う声は出ず、来夏の参院選へ向け11月の福島、沖縄両知事選で巻き返しを図ることを確認した。ただ、24日の外交防衛部門会議では周辺事態法の適用に反対する小沢氏らの北朝鮮対応に異論が相次ぎ、党内の不協和音も表面化してきた。

「この選挙をいい教訓として、次に向けてみんなで頑張っていきたい。今回は前哨戦だから悲観的になる必要はない」。小沢氏は同日の記者会見でこう強調した。役員会では組織重視の小沢流「どぶ板選挙」に対する批判もなく、「次につながる」というのが同党の補選総括となった。

しかし、部門会議では前原誠司前代表らが、国連の北朝鮮制裁決議に盛り込まれた貨物検査に自衛隊が参加できるよう周辺事態法の適用や特別措置法の検討を提起。小沢氏らの反対方針は党決定でないことを確認した。

これに対し、小沢氏は同日の会見で「周辺事態も特措法も持ち出す必要はない」と持論を展開。今後、党内議論が混乱する可能性も出てきた。【須藤孝】毎日新聞 2006年10月24日 18時45分 (最終更新時間 10月25日 0時38分)(引用終わり)

(以下、日本経済新聞の記事より引用)
民主、立て直しに懸命・衆院補選完敗ショック

民主党の小沢一郎代表が無投票再選されてから25日で1カ月を迎える。衆院補欠選挙で二敗した痛みをこらえつつ、天王山と位置付ける来年の参院選に向け、国会と地方選の2本柱で対決姿勢を強めていく方針だ。だが党内は北朝鮮の核実験への対応をきっかけに、外交・安全保障政策での足並みの乱れが再びあらわになっており、挙党態勢づくりへの火種はくすぶり続けている。

「敗軍の将が余計なことをいう資格はないが、将来に希望を感じていることは、ほとんどの仲間が一生懸命それなりに努力する雰囲気と態勢ができつつあることだ」。小沢氏は24日の記者会見で補選の結果をこう総括した。

党内では小沢氏の責任論こそ浮上していないが、安倍晋三首相との初対決となった国政選挙で完敗したことへのショックは隠せない。小沢氏は「来るべき大きな戦いに向け決して悲観していない」と強がったが、「手法が古い」との批判もある。(07:03)(引用終わり)

選挙で負けた責任も取れないのに、歴史上の人物の戦争責任をどうこう言ってどうするのだろうか。

それにしても、誰も責任を取らないというのは、責任を取ってしまったりしたら、後任の人材がいないから責任のとりようがないからなのだろうか。

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