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2006年9月10日 (日)

まぁそりゃ、もはや「内容よりも」と言いたくもなるわな、他

盧武鉉大統領という人物が、近隣国なんてどうなってもいい、という考え方の人物であることは今さら言うまでもない。しかし、カギ括弧の中をいろいろ考えながら読んでみるとアメリカに対する話し合いのシグナルだ、なんて北朝鮮の声明に関して言われるようなことまで考えさせられるとは思いもしなかったということにしておきたい。

「アメリカに向かうにはあまりにもみすぼらしく、韓国に向けて発射するにはあまりにも大きい」

あの北のミサイル連射演習から数ヶ月。あの演習に対する認識がこれである。
この大統領にとっては日本はどうでも良いらしい。そういや外交戦争状態って一昔前に言ったっきりだ。
小泉総理が会談できないとか嘆く輩も多いが、こんな認識の大統領と会談して、仲良し子よしでまた明日、また明日なシャトル外交して何の意味があるのか理解に苦しむ。

というのはさておき、この盧武鉉大統領の認識にはさらに大きな錯誤がある。
どうして国際社会が北朝鮮の核や大量破壊兵器やそれに関する技術に対して危惧を抱いているのか、という視点が全く欠如していると思うのは、小生がド素人だからだろうか。あのミサイル演習で国連安保理があれだけ「拘束力」をアピールした決議を採択したのは、日本やアメリカを攻撃するという目的を達成するために行われたという認識のみならず、その大量破壊兵器や関連物資や技術が他のならず者国家やテロリストに流れる危険性を危惧したからだろうに。

(以下、中央日報の記事より引用)
盧大統領、韓米首脳会談を控えてまた…

ヨーロッパを歴訪中の盧武鉉(ノムヒョン)大統領が北朝鮮のミサイル発射実験を「政治的目的」と規定した。7日夜(日本時間)韓国・フィンランド首脳会談直後に開いた共同記者会見でだ。盧大統領は「(北朝鮮の)テポドンミサイルが米国へ向かうにはあまりにもみすぼらしく、韓国に向けて発射するにはあまりにも大きい」とし「武力攻撃のためのものではなく政治的目的で発射した政治的行動とみる」と述べた。

盧大統領のこうした発言は今回が初めてではない。7月5日に北朝鮮がミサイルを発射した後、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は何度も同じ立場を明らかにしてきた。尹太瀛(ユンテヨン)スポークスマンは「北朝鮮のミサイル発射に関連して似た趣旨の発言をしてきた。拡大解釈する必要はない」と述べた。

しかし発言の内容よりも重要なのが時期だ。 盧大統領の発言は、14日に行われる韓米首脳会談を1週間後に控えて出てきた。その上、北朝鮮ミサイル・核問題は今回の会談の最も重要な議題だ。このため、北朝鮮ミサイル発射を「武力攻撃用」ではなく「政治目的用」と規定した盧大統領の対北朝鮮認識は、ブッシュ米大統領と向かい合って座る席でそのまま表出される可能性が高い。米国は最近、北朝鮮のミサイル発射と核実験の徴候などを連係し、対北朝鮮追加制裁という圧力手段を警告している。特に、米国国内の強硬派の一部はブッシュ政権に対し、対北朝鮮先制攻撃論までも注文している。

こうした点で「テポドンは米国へ向かうにはあまりにもみすぼらしい」という盧大統領の発言は、対北朝鮮先制攻撃論と真っ向から対立する。 盧大統領の発言が米国の強硬派を狙ったメッセージという解釈が出てくるのもこのためだ。盧大統領は04年11月にもロサンゼルスで「核が自衛手段という北朝鮮の主張には一理ある」と述べた後、韓米首脳会談を行っている。

問題は、ブッシュ大統領が北朝鮮問題に関する盧大統領の認識と解決法に同意するかだ。盧大統領はひとまずブッシュ大統領を説得するのに自信を見せている。6日のルーマニア僑民懇談会で「米国でも韓米関係を心配する人がいるが、私がブッシュ大統領に会えばしばらくは静かだ」とし「韓米関係を問題なく調整していく」と語った。

韓米同盟は最近、戦時作戦統制権の移譲などをめぐり微妙な緊張関係に置かれている。 両首脳の会談後に同盟が緩まないためには、盧大統領の話法が巧みになる必要があると、安保関係者らは指摘している。(引用終わり)

しばらくは静か、それはどういう静けさなのだろう。

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