« 潘外通相が南北戦争引き合いに出してフィラデルフィア・インクワイアラーに寄稿、外通部国際安保大使が日本を叩きながら統一部の権限が大きいことを憂う | トップページ | 文大使発言を報じる韓国紙に感じる違和感と転換点の兆し/ソウルの外交「伝統」ご都合主義/ワシントンにおける米韓同盟観が中央日報に »

2006年9月23日 (土)

昨日の続き、統一部ばかりではないようで

いろいろな記事を見ていて、やっぱり文正仁大使と文正仁教授は同一人物と知った。となると、金大中前大統領時代から韓国の外交政策、特に対北で非常に影響力をもっている人物ということもあり、ますます考えさせられる。

文正仁大使の発言中の日本に関する部分には脱力させられた。「日本は米国に寄生」なんて北朝鮮じゃあるまいしと感じたが

(以下、毎日新聞の記事より引用)
金融制裁:北朝鮮が初めて論評 日本を非難

【北京・西岡省二】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は23日、日本が19日に発動した対北朝鮮金融制裁について「朝日平壌宣言の精神と原則に乱暴に違反した行為」と指摘した上「朝日関係をさらに対決局面へと導く無謀かつ挑発的な行為だ」と非難した。日本の金融制裁に対する北朝鮮の論評は初めて。

同通信は「今回の日本の制裁騒動は、米国の対朝鮮(北朝鮮)敵視政策に追随し、主人の機嫌を取ろうとする政治的醜態としか見ることができない」と指摘し、「日本が米国の一部分になっているので制裁騒動に驚かないし、別に見る必要もない」と非難した。

そのうえで「我々は日本の挑発的で汚らしい醜態を傍観せず、引き続き必要な措置を強化していく」と警告した。毎日新聞 2006年9月23日 21時19分(引用終わり)

まさか、その翌日にこんな記事を読むことになるとは。

が、文正仁大使の発言の中でも、「現在の状況では統一部が外交通商部より力が大きい。外交通商部が政治的な力を持つようにし、予算も増額しなければならない」という発言には、報道されている統一部が開城工業団地にまつわる北朝鮮口座開設に協力を要請していたという記事等から、いろいろと考えさせられるものがあるように感じていたが、別に統一部だけが力が強いわけではないようで。

(以下、朝鮮日報の記事より引用)
青瓦台で台頭する安保室長 求心力失う統一部長官、台頭する安保室長(上)

「イ・ジョンソクは沈み、宋旻淳(ソン・ミンスン)が浮かんだ」

最近、外交・安全保障関連の部署でもっぱらささやかれている話題だ。青瓦台(大統領府)の宋旻淳統一外交安全保障政策室長(写真右)は今年1月、イ・ジョンソク統一部長官(写真左)は今年2月に現職に任命された。ところが最近、青瓦台の宋室長が影響力を拡大する一方、イ長官の「相対的委縮」が取りざたされている。

宋室長は肩書そのままに外交・安全保障の懸案を総括している。最近、核心的な懸案となっている戦時作戦統制権の移管をはじめとした韓米同盟関係や、北朝鮮核問題もすべて宋室長が取りまとめている。

一方、イ長官の仕事は北朝鮮との交渉窓口としての役割に限定されている。鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官のころは面談希望者が列をなしていたのに比べ、現在のイ長官の周辺はすべてが様変わりしている。

◆宋室長が新たな権力者に 

今回の韓米首脳会談の結果は宋室長の作品だ。いわゆる「共同の包括的アプローチ案」も宋室長が作り出した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は会談後、青瓦台内部の会議で「よく準備してくれた」と宋室長を人前で公に称賛したという。

しかし、「包括的アプローチ案」の具体的内容について、外交・安全保障分野の当局者の大部分が「よく分からない」と話している。「宋室長が最終的に米国側とどのような話をしたのかが分からない」というのだ。

韓米首脳会談に先立ち、両国外相のほかに国家安全保障会議(NSC)責任者が出席する「2+2協議」を行ったのも宋室長の作品だ。これまで首脳会談の議題は、主に米ホワイトハウスの国家安全保障補佐官と青瓦台の安全保障室長(旧国家安全保障補佐官)が調整してきた。これに両国外相まで加わったことで、実行案にまで結び付けて議論したということになる。

最近、宋室長に対する盧大統領の信任ぶりを尋ねると、「あらゆることを掌握しているようだ」(政府関係者)という話が漏れてくる。多い日には1日3食の食事をすべて大統領と共にすることもあるというほどだ。(引用終わり)

(以下、の記事より引用)
「休漁期」の統一部長官
求心力失う統一部長官、台頭する安保室長(中)

宋旻淳(ソン・ミンスン)統一外交安全保障政策室長の台頭は、昨年4月の「首振り事件」で青瓦台386世代(現在30歳代で1980年代に大学に通った 1960年代生まれの世代)ににらまれ、苦労していたころから比べると実に隔世の感がある。「首振り事件」とは、外交通商部の大統領業務報告の際、盧大統領が「外交通商部はいまだに南方三角(韓米日)、北方三角(中朝ロ)の冷戦時代の陣営外交をしているのではないのか」と指摘した際に起きた事件だ。

盧大統領の指摘に対し、当時次官補だった宋室長は首を左右に振り、それがテレビに映し出されたため、「大統領の言葉に反感を表したのではないか」という誤解を買い、宋室長はしばらくの間苦労を余儀なくされた。

現在、宋室長は毎週木曜日の安全保障政策調整会議の司会を務めている。同会議は安全保障政策を総括・調整する最高意志決定機構で、外交・統一・国防の各長官と国家情報院長などがそのメンバーだ。昨年まではNSC常任委員会がこの役割を果たしてきたが、NSC事務処が大幅に縮小され、その機能が安全保障室に移ったことで状況が変わった。

イ長官は統一部長官が兼任することになっているNSC常任委員長を務めているが、実権はほとんどないのが実情だ。実際、イ長官が盧大統領と二人きりで面談したのは、南北閣僚級会談が開かれる直前に盧大統領の決心を仰ぎに行った以外にはないという。

21 日のブリーフィングでは、イ長官自らも「最近は漁業に例えれば休漁期に当たるので、語るべきことがあまりないようだ」と発言している。

盧大統領は8月13 日に一部マスコミの論説委員らを招待した非公開の懇談会で、「イ長官は最も信頼できる北朝鮮との対話窓口」だと評した。逆説的に言えば、イ長官は「対北窓口専用」という解釈も成り立つ発言だ。(引用終わり)

(以下、朝鮮日報の記事より引用)
安保室長の外交姿勢に疑問の声も
求心力失う統一部長官、台頭する安保室長(下)

◆外交・国防補佐官の役割まで兼ねる 

宋室長が力を得た理由は何なのか。

外交通商部の関係者は「かつては外交・国防補佐官が別途に置かれていたが、これが廃止された分、宋室長がその役割まですべて引き受けているせいもある」と語った。

一部では北朝鮮のおかげだという分析も出ている。米国の対北制裁が主要懸案となり、米国を相手に交渉を行える外交専門家の影響力が大きくならざるを得ない状況だったというのだ。

昨年9月の北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議で、宋室長が韓国側の首席代表として共同声明を導き出したことについても盧大統領は高く評価したという。韓国政府のある関係者は「声明を作成する過程で消極的だった米国を説得した点を、盧大統領が“粘り強い”と評価したようだ」と語った。

◆行き過ぎたコード型外交に疑問の声も 

しかし、宋室長の浮上に対し、その外交姿勢を疑問視する声も上がっている。宋室長が戦時作戦統制権など、各種の外交・安全保障関連の懸案に対し、盧大統領に対して直言するよりも大統領の意に沿った発言に終始しているという批判が外交関係者の間から出ている。

ある外交官は、名前を出さないことを条件に「韓米同盟が最悪の状態を迎えているにもかかわらず、ただ大統領の意志の具現化だけに努めている」と宋室長を批判した。

また、宋室長が妥結に寄与した在韓米軍地位協定(SOFA)、6カ国協議共同声明などについても、「美辞麗句で包まれてはいるが、最初から実現不可能なものではないのか」という批判が出ている。(引用終わり)

いろいろややこしいようで。

|

« 潘外通相が南北戦争引き合いに出してフィラデルフィア・インクワイアラーに寄稿、外通部国際安保大使が日本を叩きながら統一部の権限が大きいことを憂う | トップページ | 文大使発言を報じる韓国紙に感じる違和感と転換点の兆し/ソウルの外交「伝統」ご都合主義/ワシントンにおける米韓同盟観が中央日報に »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/69096/3554441

この記事へのトラックバック一覧です: 昨日の続き、統一部ばかりではないようで:

« 潘外通相が南北戦争引き合いに出してフィラデルフィア・インクワイアラーに寄稿、外通部国際安保大使が日本を叩きながら統一部の権限が大きいことを憂う | トップページ | 文大使発言を報じる韓国紙に感じる違和感と転換点の兆し/ソウルの外交「伝統」ご都合主義/ワシントンにおける米韓同盟観が中央日報に »