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2006年9月22日 (金)

潘外通相が南北戦争引き合いに出してフィラデルフィア・インクワイアラーに寄稿、外通部国際安保大使が日本を叩きながら統一部の権限が大きいことを憂う

「とある神社には行ってはならぬ、思想・信教の自由とは別問題だ」とか言ってる輩に限って、かの判決片手に指導義務には目を向けず思想・良心の自由を振りかざすという秋の珍事、「どこぞの主張と秋の空」と思わずにはいられない。「そこまでして総理の靖国参拝回避を強制しようとするのは行き過ぎだ」というつもりもないが、「一度で良いから見てみたい、そんな輩が生徒や児童が思想・良心の自由を振りかざして外国国章を侮辱を加える目的で損壊または除去または汚損している現場に鉢合わせたところ」とは言いたくはなる。自国の国旗・国歌に敬意が払えずして、どうして他国の国旗・国歌に敬意が払えるか。

偏狭なナショナリズムが醸成されつつあるなんてありもしない心配しているなら、そんな心配が的中し、中国や韓国で行われるような他国国旗を焼いたりするような行動が日本で出てはならないという杞憂に過ぎないであろう心配をして、事態を防ぐ努力をしたらどうなのか。もっとも、自国の国旗に敬意を払いもしない人間が、他国の国旗に敬意を払いましょうなんて言ったところでなんの説得力もないのは言うまでもないが。

珍事はさておき、潘外通相が「フィラデルフィア・インクワイアラー」に寄稿というのは気になる。アメリカ国内の調査報道の草分け的存在であると同時に、アメリカの原点とも言えるフィラデルフィアの地元紙に寄稿と言うことでなのだが。

(以下、聯合ニュースの記事より引用)
潘基文長官、韓米同盟の課題について米紙に寄稿

【ワシントン21日聯合】外交通商部の潘基文(パン・ギムン)長官は21日、米紙フィラデルフィア・インクワイアラーに寄稿し、「南北戦争後に米国が経験した社会や政治的な治癒の歴史は韓国人に重要な教訓となっている。朝鮮半島でもいつかは同じ結果が得られることを望んでいる」との考えを示した。また、こうしたビジョンの達成に向け、韓国と北朝鮮は責任を持って慎重に議論と交流に取り組んでいると強調した。

「韓米同盟の課題」と題する寄稿文で潘長官は、先週ワシントンで開かれた韓米首脳会談について、「2年後に退任する両国首脳がこれまでの成果を再点検するとともに、ダイナミックなパートナー関係を確固たるものにし未来の挑戦に対する戦略の調整に向け努めたことは時宜にかなった会談だった」と評価した。そのうえで、韓米首脳会談に基づき韓国は、韓米同盟の強化と朝鮮半島の非核化などの共同目標、北朝鮮の改革と開放、北東アジアの安定と繁栄、国際舞台での韓米の役割拡大に向け努力すると説明した。

北朝鮮の核やミサイル問題にも触れ、平和解決が依然として挑戦として残っているが、韓国は北朝鮮と5000年間同じ文化を共有しており北朝鮮による脅威の本質を理解しているため、南北の和解と朝鮮半島の恒久的な平和を勧める現実的なビジョンを持っているとの見方を示した。(引用終わり)

アメリカの理解を求める、ということが主眼なのだろうということは分かるが、「5000年」はまだしも「韓国と北朝鮮は責任を持って慎重に議論と交流に取り組んでいる」というところがどうにも引っかかり、説得力あるのかと思えなくもない。事務総長選も念頭にあるのかどうかも分からないが。

「韓国と北朝鮮は責任を持って慎重に議論と交流に取り組んでいる」の部分に関しては、この記事からも引っかかる。

(以下、聯合ニュースの記事より引用)
北朝鮮の口座開設問題、統一部が協力要請していた

【ソウル20日聯合】北朝鮮がウリィ銀行の開城工業団地支店に口座の開設を求めたが拒まれたことと関連し、統一部がウリィ銀行側に協力を要請していたことがわかった。国会統一外交通商委員会の権寧世(クォン・ヨンセ)議員と政府消息筋が明らかにしたところによると、統一部と財政経済部、外交通商部、国家情報院、ウリィ銀行など南北経済協力や北朝鮮協力事業を担当する関係者らは3月初めに口座開設と関連した会議を行った。

会議では、▼北朝鮮の要求を受け入れ、北朝鮮の中央特区開発指導総局の口座を開設すること▼ウリィ銀行が口座開設をんだ場合、開城工業団地内に北朝鮮側の銀行を早期に開設すること▼北朝鮮側の銀行が開設されるまで、開城工業地区の管理委員会が北朝鮮の中央特区開発指導総局の業務に協力すること ――などについて意見交換した。

統一部関係者らは会議でウリィ銀行側の協力を要請する一方、ウリィ銀行開城工業団地支店の協力事業の範囲調整や国内法の問題を解決、米国向けの説得などを通じ、口座開設を進められるとの見方を示した。しかしウリィ銀行側は、様々な問題が解決されない限り北朝鮮側の要求は受け入れないとする姿勢を鮮明にし、同席したほかの関係者もウリィ銀行の意見を支持したという。それにもかかわらず統一部は、同月末にもウリィ銀行に文書で改めて協力を要請した。

統一部は開城工業団地の口座開設問題が一部のメディアで報じられたことに対し、当時の会議では北朝鮮の要請を受け入れるかどうかについては議論しなかったと反論したうえで、「ウリィ銀行から業務範囲の拡大に関する要請はなかった」と説明した。

権議員は、米国が北朝鮮に金融制裁を発動している状況で韓米関係を考慮せず北朝鮮の支援に乗り出したことや民間企業に事実上圧力をかけようとしたのは問題だと指摘した。(引用終わり)

(以下、朝鮮日報の記事より引用)
ウリ銀行、開城工業団地と18カ月間不法ドル取引

開城工業団地事業と関連し、ウリ銀行が1年6カ月間、密輸代金の取引やマネーロンダリングに利用される可能性のある方法で北朝鮮とドルの取引をしていた事実が20日に確認された。

ハンナラ党の李啓卿(イ・ケギョン)対外協力委員長は20日、財政経済部の「対北投資などに関する外貨管理指針改正案に対する検討要請」文書を入手し、このように述べた。

開城工業団地に入居している企業は北側に入居料を支払う際、ウリ銀行本店にウォンで入金し、ウリ銀行開城公団支店はこれをドルにして北朝鮮に振り込むという方法で取引している。

このような取引方法について財政経済部は4月17日、文書で「外貨取引規定に違反した不法な外貨取引であることから、新しい特例を設ける必要がある」という意見を提示した。同部はこの取引方法について、◆財源が分からない、◆密輸入代金の海外送金手段として悪用される、◆マネーロンダリングなどの犯罪手段に悪用される可能性がある、という意見を提示した。

この後、6月中旬に開城工業団地の銀行に限り、このような取引を合法であると認める特例がまとめられた。ウリ銀行開城工業団地支店が開設された2004年12月から1年6カ月間、不法で外貨が取引されていた状態だったということだ。

さらに特例は設けたものの、これはウリ銀行に限り合法として認めることにしただけで、このような外貨取引方法で生じる危険性をなくしたとはいえないという指摘だ。李啓卿議員側は「極端にいえば、北朝鮮が韓国企業を買収したと見せかけ、不法資金、密輸入代金を誰にも気付かれずに国際社会から北朝鮮に送金できるということ」とした。

しかしウリ銀行側は「北朝鮮が国際外貨決済網に加入しておらず、やむを得なかった」とし、「北側によって悪用される余地はまったくない」と釈明した。(引用終わり)

北朝鮮を国際社会にコミットさせために支援するのではなく、北朝鮮が国際社会にコミットしようとしないならば特例を設けて支援するというやり方を統一部が行っていて、よくもまぁと。

統一部に関しては、韓国内で公然と批判論も出始めたようで。外交通商部の文正仁国際安全保障大使(延世大学の教授のような気もするが、同一人物で任命されて国際安全保障大使となっているのか、それとも別人かはド素人の小生には皆目分かりかりません)による発言の中で。

(以下、朝鮮日報の記事より引用)
「日本は米国に寄生して軍事力増強し中国に対抗」
文正仁大使「韓国と周辺4大国の関係は深刻」

外交通商部の文正仁(ムン・ジョンイン)国際安全保障大使は21日、「周辺4大国との外交関係は相当深刻な状況だ」と述べ、韓国が米国・日本・中国・ロシアとの外交関係で壁にぶち当たっていると主張した。

文大使はこの日、世宗研究所と文化日報社が共催したセミナーの席でこのように述べ、「4大国との外交関係に動きは見られるが、これといった決定打がないと思う。冷戦構造からの脱却に伴う構造的な問題なのか、それとも外交的な力不足によるものなのかと悩むところだが、おそらくこの両方に原因があると思う」と指摘した。

文大使はまず韓米関係について、「米国が望む通りのことをすべてしてきたが、世論に批判があるのは北朝鮮に対する認識の違いのためだ。ブッシュ米大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の北朝鮮に対する認識に違いが見られる」と指摘した。

続いて韓日関係について、「日本は米国に寄生して軍事力を増強し続け、中国に対抗しようとしているが、これが続いた場合、韓国がどう対処していくかが問題だ。小泉首相は本音と建前が同じだが、安倍(晋三自民党新総裁)氏はそうではないので、対処が難しくなる」と述べた。

中国との関係については、「中国の高級幹部への接近がますます難しくなっている。韓国が対中外交にどれだけ真剣に取り組んでいるのか、検討してみる必要がある」と指摘し、ロシアとの関係についても「実質的な進展が何も見られない」と指摘した。

北朝鮮の核問題に関して文大使は「これは結局のところ、北朝鮮と米国の関係ということになるが、その交渉の場から韓国が排除されているようだ。解決には相当な困難が伴う。まず、6カ国協議を再開させ、第2段階として9・19共同声明を履行する方向に持っていくのが容易ではない。これを解決できなければ、国民参加政府(盧武鉉政権)の外交面での失敗ということになる」と述べた。

外交通商部長官候補にもたびたび取りざたされている文大使はこの日、「現在の状況では統一部が外交通商部より力が大きい。外交通商部が政治的な力を持つようにし、予算も増額しなければならない」と述べ、注目を浴びた。(引用終わり)

記事のタイトルに何とも言えない脱力感を感じ、記事の内容からは米韓離間をひた隠しにしたいという姿勢と、日本を叩くのは挨拶代わりなのだろうかと考えさせられ、ロシアと中国に関する記述からは、ロシアに関してはどういう部分が日本で進んでいただろうかと考えると別だが、対中関係に関する部分からはいろいろな分野での交流と協議が進んでいる日本と比べてみると、アジアで孤立していたのは韓国だったかと考えさせられる。そして、一番最後の段落からは盧武鉉政権がどれだけ北朝鮮に惹かれて力を入れてきたのかということもまた再認識させられる。

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