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2006年7月23日 (日)

総裁選に感じる違和感、対立軸・代表選とのかねあい・アジア外交と言いながら西アジアはそして他は

不出馬表明で活発な政策論議が行われずに自民党の活力が疑われるという声が上がっている、それが自民党内から上がっているのだから不思議でならない。

(以下、ANN Newsの記事より引用)
「安倍氏の有力な対抗馬が必要」加藤元幹事長

自民党の総裁選挙をめぐる動きです。福田元官房長官の出馬断念を受けて、加藤元幹事長は、トップを独走する安倍官房長官の有力な対抗馬が必要だという認識を示しました。

自民党加藤元幹事長:「(Q.福田氏不出馬だが)残念です。消化試合になっちゃうじゃないでしょうか。対立軸がはっきりしたほうが良い。そうでないと、自民党は来年の参院選が危ない」

加藤氏はこのように述べ、福田氏に代わって政策論争できる有力な対抗馬が出ないと、自民党の活力が失われ、来年夏の参議院選挙で民主党に負ける恐れがあると指摘しました。(引用終わり)

(以下、日本経済新聞の記事より引用)
自民山崎氏、総裁選対応「8月15日過ぎに決めたい」

自民党の山崎拓前副総裁は23日、フジテレビ番組で、9月の自民党総裁選への自らの対応について「8月15日を過ぎて同志と相談して決めたいと言ってきたことに変わりはない」と述べ、重ねて出馬の可能性をにじませた。

福田氏の不出馬表明に関しては「1人の政治家として考慮して決めたと思う。本人が決めることではないかと常に言ってきたが、出馬しないのではないかという予感はずっと持ってきた」と指摘。各種世論調査で「ポスト小泉」候補の中で安倍晋三官房長官の支持率が高いことについて「総裁選は投票で決めることだが、マスコミが分析している通りではないか」と、安倍氏優勢との見方を示した。〔共同〕 (12:02)(引用終わり)

そこまでいうなら、お二人とも出馬すればいいのにとド素人は感じる。大体、誰かを持ち上げて「この人が旗印だ」なんてことをやってる政治家こそ、その活力が疑われるのではないかと感じる。

それにしても本当に不可解だ。対抗馬がいないと活力が疑われて、参院選に響くのではないかなんてもっともらしく聞こえるが、それは相手の民主党に小沢代表との対立軸をしっかりと据えた代表選挙における対抗馬がいるというのが前提にあるということなのだろうか。ド素人にはよく分からないが、二大政党制で主張が似通っているとかいわれている中で、その両党の中で明確な対立軸があるとするなら、その帰結は政界再編となっておかしくないと思うのだが。しかし、民主党代表選に向けて対立軸が必要だなんて議論に関する報道にも接しない。この人が旗印で代表選を戦うなんて話にも接しない。では、民主党が活力がないと言うことなのだろうか。

不出馬で対アジア外交が云々と言われるが、結局のところ対中国外交といった側面しか浮き彫りにされていない。それが不鮮明になると言われているが、もっと不鮮明なのは浮き彫りになっていない地域とどのような外交を行っていくのか、という点で、例えば西アジア、中東。

(以下、産経新聞の記事より引用)
平成18(2006)年7月23日[日]
対ヒズボラ アラブ足並み乱れ

【カイロ=加納洋人】イスラエル軍のレバノンへの軍事攻勢に関し、アラブ諸国のイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する姿勢が分かれ、イスラエル非難で結束できない状況になっている。アラブ連盟の緊急外相会議でサウジアラビアが異例のヒズボラ非難を行う一方、シリアはヒズボラを擁護して対立。中東地域のシーア派とスンニ派の対立や、イランの影響力拡大への懸念を背景に、アラブ諸国の足並みの乱れが顕著になっている。

「アラブ諸国は、イスラエルの軍事攻勢を強く非難することに興味を失ってしまったようだ」

20日発行のエジプトの英字紙アハラム・ウィークリーはアラブ諸国の現状を、こう論評した。

イスラエル軍の攻撃激化を受け、アラブ連盟(加盟22カ国・機構)は15日、緊急外相会議を開いたが、ヒズボラへの対応をめぐり議論が紛糾。意見がまとまらないまま、国連安保理に事態解決のげたをあずける形で閉幕した。

外相会議では、サウジがヒズボラの行動を「不適切で無責任だ。中東情勢を数年前に逆戻りさせる」と非難する一方、シリアは「イスラエル闘争の正当な権利を行使したまでだ」と擁護した。サウジの立場をエジプトやヨルダン、クウェートなどが支持し、イエメンやアルジェリアなどがシリアに同調。会議は、さらに中間派の計3グループに分かれ紛糾した。

サウジが「対イスラエル抵抗組織」のヒズボラに異例の非難を行った背景には、シーア派大国イランの影響力が地域に拡大することへの警戒感がある。03年の旧フセイン政権崩壊後、イラクでシーア派主導の政権が発足し、スンニ派が多数派のサウジでは、国内のシーア派が権利拡大などを要求することに警戒感を強めていた。

サウジに同調したエジプトやヨルダンもスンニ派が多数を占める国だ。ヒズボラはイランとの関係が深いことから、アラブ諸国の間からは、イランの核開発問題から世界の注目をそむけるためにヒズボラは今回の事件を起こしたのであって、「アラブの大義」のための行動ではないという批判も出ている。アラブ対イスラエルの構図に、宗派対立の構図が持ち込まれた格好だ。アラブ連盟は現在、緊急首脳会議の開催を検討中だが、各国の思惑の違いから、開催のめどは立っていない。(引用終わり)

対中外交をどうすべきかなんて論点が多く出ているが、他はそれほど出ていない。対抗馬がいないことよりも、他の重要な地域との外交をどうするのか、アジア外交といっても西アジア(中東)、南アジア、中央アジア、それに東南アジアとオセアニア、そのほかの地域でもロシアやアフリカや中南米、かつてないほどの関係を見せつけた日米同盟における首脳同士の良好な関係をどのようにして深化し空洞化を防ぐのか、そしてそれをどうアジア外交につなげていくのかなども気になるところなのだが。アジア外交と言いつつ中国ばかりしか出てこない、その隔たった活力もまた不可解なのは小生がド素人だからなのかも知れないが。

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