« この際「麻垣康三」にせっかくだからもっといろいろつけてみたくなりますよね・・・・なんちゃって | トップページ | 南北朝鮮包囲網は構築できるか »

2006年5月12日 (金)

中国の対北姿勢に若干の変化、中国対北影響力を牽制するともっともらしいことを言っている韓国は、そしてアメリカは

韓国の対北経済支援を経済連携と言い換えたとしても、ちょっと言い過ぎなだけである。実際、経済連携に近いことを開城などで行っている。盧武鉉政権のイデオロギーが北朝鮮に近かったり親近感を持っているためであるが、韓国の持ち出す言い訳の一つに「これ以上中国の北朝鮮への経済的な影響力が強まっても良いのか」というのがある。

本当にそう思いながらやっているのかははなはだ疑問であるが、もし本当であるならこの中国の動きに対して何らかの反応、つまり経済的な連携を弱めようとする動きが出るはずである。

(以下、時事通信の記事より引用)
「親善工場」に原料供給制限=中国、核問題で対北圧力か

【ソウル11日時事】中朝両国協力の象徴として昨年、中国の無償援助で北朝鮮の平安南道大安郡に建設されたガラス工場をめぐり、中国側がガラスの製造に必要な原料の供給を制限していることが11日、明らかになった。核問題を話し合う6カ国協議の再開に応じない北朝鮮への圧力の一環である可能性が大きい。北朝鮮事情に詳しい消息筋によると、北朝鮮側は中国の姿勢に不満を持っており、経済関係を深める両国の実情の一端を示すものとして注目される。

問題の工場は「大安親善ガラス工場」。昨年10月の竣工(しゅんこう)式には金正日労働党総書記や中国の呉儀副首相らが出席し、同月末に訪朝した胡錦濤国家主席も視察した。(時事通信)- 5月12日7時1分更新(引用終わり)

あの中国のことだから、どれだけ本腰を入れているかは疑問といえば疑問であるが、この背景にはアメリカが中国による北朝鮮への対応に不信感を抱いているといったことも関係しているかも知れない。
(以下、産経新聞の記事より引用)
米上院議員、北朝鮮難民の受け入れ拡大との見通し

【ワシントン=有元隆志】北朝鮮の人権問題に取り組んでいるブラウンバック米上院議員(共和党)は10日、記者会見し、米政府が北朝鮮からの難民を初めて受け入れたことについて、「始まりにすぎないと期待する」と述べ、今後も受け入れが進むとの見通しを示した。米政府や議会には、核問題をめぐる6カ国協議の再開の見通しが立たないなか、人権問題を前面に出し、北朝鮮の変化を促すべきとの声が強まっている。

ブラウンバック議員は同日、東南アジアのある国から5日に米国内に到着した6人の脱北者と電話で話したことを明らかにし、「彼らは米国にいることを非常に喜んでいた」と説明した。

6人の身元や滞在先は、北朝鮮などにいる親族の安全上の問題を理由に明らかにされていない。4人は女性で、強制結婚をさせられたり、強制収容所に収容されたりしたという。

同議員は北朝鮮人権法の旗振り役の一人。この法律は東西ベルリンの壁の崩壊で、東ドイツ難民が西側に大量流出し、他の東欧諸国崩壊へと波及した例を参考に、脱北者を支援する組織への支援などが盛り込まれた。2004年10月に成立して以来、今回が脱北者を難民として受け入れる初めてのケースとなった。

米政府が今後200人の難民を受け入れるとの見方も出ている。同議員は具体的な数字は挙げなかったものの、「(難民受け入れは)北朝鮮から出たいと願っている人たちに大きな影響を与えるだろう」と語った。また、同議員は中国政府に脱北者を北朝鮮に送還しないよう求めた。(05/11 20:43)(引用終わり)

(以下、朝鮮日報の記事より引用)
「米、年内に相当数の脱北者受け入れるだろう」

マイケル・ホロウィッツ米ハドソン研究所研究員は9日、米国の脱北者受け入れと関連した記者会見を開き、「米国は脱北者6人を受け入れたことに続き、今年中にかなりの数(significant numbers)の脱北者を受け入れるだろう」と述べた。また、「米国の脱北者収容規模は少なくとも1000人以上にはなるべき」とし、「ジェイ・レフコウィッツ北朝鮮人権特使が言及した脱北者収容規模(200人)は少なすぎる」と指摘した。

ホロウィッツ研究員は「米国が脱北者など北朝鮮の人権問題を強く提起しているのは、北朝鮮が6カ国協議や大量殺傷武器の問題に対する態度の変化を見せていないためだ。米国の政策が変わったとみればよい」と述べた。 (引用終わり)

(以下、毎日新聞の記事より引用)
6カ国協議:中国、影響力行使せず 米国務副長官が批判

【ワシントン笠原敏彦】ゼーリック米国務副長官は10日、下院外交委員会で対中政策について証言し、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で議長国の中国が、北朝鮮の体制崩壊を懸念して影響力を十分に行使していないと批判した。また中国が「北朝鮮の現状は維持できる」と考えていることは誤りだと指摘した。

同副長官は、中国の6カ国協議での対応を「協力的だ」と評価しながらも「率直に言って、中国は多少ためらっている。北朝鮮の(金正日体制の)崩壊が何をもたらすのかを懸念して、経済的な関係を十分に使っていない」と述べた。北朝鮮が崩壊すれば大量の難民が押し寄せることなどを中国が警戒しているとの見方を示したものだ。

また、同副長官は「中国が間違っているのは、(北朝鮮の)現状が維持できると信じていることだ」とも指摘。北朝鮮の「現状」が続かないと見る理由として、同国が「紙幣(ドル札)偽造や麻薬取引など」で成り立つ「違法体制」だからだと説明した。毎日新聞 2006年5月11日 20時19分(引用終わり)

たしかに、アメリカの国務省が韓国の対北支援に対する正面から反対したという記事は目につかない、しかしそれは、単に国務省が同盟関係への影響を考えてのことで、やはり対北支援に関しては総じて否定的であるのではないかと毎日新聞の国務省に関する記事から感じる。これは中国に対するメッセージであると同時に、韓国に対しても発せられているのもではないだろうか。

それはともかく、中国の対北朝鮮姿勢に関するアメリカの冷たい視線はそのまま中国の人権状況そのものへの視線でもある。

(以下、産経新聞の記事より引用)
米大統領、中国人権活動家と面会 言論の自由などで意見交換

【ワシントン=有元隆志】ブッシュ米大統領は11日、中国の人権活動家らとホワイトハウスで会談し、中国での信教や言論の自由について意見交換した。大統領が中国の人権活動家と面会するのは、就任以来初めて。

人権活動家の名前について、ホワイトハウスは明らかにしていないが、大統領が面会するのは中国の反体制作家で、キリスト教地下教会にも参加している余傑氏らとみられる。

大統領は4月20日に行われた胡錦濤国家主席の歓迎式典での演説でも、中国における「人権や自由の尊重の重要性」を提起し、中国が「結社、言論、信仰の自由」を認めるべきとの考えを強調した。(05/12 01:16)(引用終わり)

4月20日に行われた米中首脳会談でも北朝鮮に関する中国の対応に関して、ブッシュ大統領が「影響力行使を要請」という場面があった。

中朝最高指導者が訪れた北朝鮮のガラス工場原料供給制限にはアメリカの視線がその背後に少なからずあり、これで韓国がどう動くのかと言うことも気になるが、アメリカの視線は中国の人権状況に対する視線でもあり、一番最後に引用してきた産経新聞の記事の通りキリスト教地下教会にも参加している余傑氏らとブッシュ大統領が面会となると、アメリカの対北朝鮮への圧力の枠は広がっているとも言えるのではないだろうか。

|

« この際「麻垣康三」にせっかくだからもっといろいろつけてみたくなりますよね・・・・なんちゃって | トップページ | 南北朝鮮包囲網は構築できるか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/69096/1769572

この記事へのトラックバック一覧です: 中国の対北姿勢に若干の変化、中国対北影響力を牽制するともっともらしいことを言っている韓国は、そしてアメリカは:

» 呉儀 [中国あれこれ]
呉儀呉儀(ごぎ, Wu Yi, 1938年11月~)は中華人民共和国の女性政治家。石油技師出身で、中国共産党中共中央政治局委員、国務院副総理。1938年湖北省武漢に生まれた。漢族。1956年から1962年にかけて西北工学院国防系及び北京石油学院石油精練系精練工程専門課程で学ぶ。卒業後、中国共産党に加...... [続きを読む]

受信: 2006年5月14日 (日) 11:59

« この際「麻垣康三」にせっかくだからもっといろいろつけてみたくなりますよね・・・・なんちゃって | トップページ | 南北朝鮮包囲網は構築できるか »