« 「不測の事態を回避」、といっても何の解決にもなっていない | トップページ | 明日の盧武鉉大統領による声明の内容によっては、韓国側が反故にしたということをアピールしながら冷静に調査再開を検討する必要があるのではないか »

2006年4月23日 (日)

得票率差が0・5%の千葉補選での勝利は民主党にとって景気のいい話にしかならない

タイトルの通りである。得票率差0・5%で勝って、有頂天に「さぁ政権交代だ♪」とはいかない。都議会選挙で得票率逆転されたのに議席が増えたとかいって大喜びしていてたときと同じことをするほど学習能力がないわけがない(当時の状況は小ブログの 2005年7月4日付けエントリーなどを)。

大体、がせメール騒動があったとはいえ(そういえば、第三者委員会の調査報告書は選挙で隠したのかでてこない)、そもそも自民党議員の選挙違反で生じた補選に地元の県会議員を立てて、落下傘候補に負ける方がおかしいにもかかわらず、それに0・5%差にまで追いつかれたのだから。

(以下、毎日新聞の記事より引用)
衆院千葉7区補選:小沢代表「力合わせた結果だ」

太田氏の当選を受け、民主党の小沢一郎代表は23日夜、党本部で記者会見した。菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長らが同席。小沢氏は「全く選挙にならないという厳しい状況下でスタートしたが、みんなで力を合わせて有権者に理解を求めてきた。議席を与えてくれた国民の期待に応えるよう、この3人がしっかりと力を合わせて先頭に立ち、政権交代を目指す」と語った。毎日新聞 2006年4月23日 23時14分 (最終更新時間 4月23日 23時22分)(引用終わり)

おそらく、小沢代表の無投票再選が決まったようなものとなり挙党一致の体制を整えながら9月の総裁選を伺うといった感じでしかないだろう。議席数の差からして、それほど後半国会に有利に働くというわけにはいくまい。

得票率差0・5%で小泉改革が否定された、というのも難しいだろう。衆院選での大敗北の際に「小選挙区では死に票が多い。自民党は300議席の56%取っていて民主党が大きく負けたような印象があるが、得票率43・85%。この議席数は必ずしも民意を反映していない」といったようなことを民主党の議員の多くは力説していたのだから、得票率差0・5%で「小泉改革に対して国民はNoをつきつけた」と大きな声で言うことは普通ならできないだろう。とはいえ、普通ではない民主党議員の人たちは今後出てくるだろう。

ところで、自民党総裁選にどれほどの影響があるかどうか分からないが、安倍官房長官以外の人物を総裁にとはすんなり行かないのではないか。ポスト小泉の一番手と目されていた安倍長官を温存しておこうというのは、衆院選での大勝の逆バネを懸念したもの。だが、0・5%でも負けた方にとっては負けでしかない。とはいえ、完全に「小泉No」とも言えない結果でもある。ということは、安倍長官よりも選挙の顔になりそうな人物はいないのだから、むしろ安倍長官を、とつながる。

あるとすれば、後見人っぽい「小泉改革セカンド」という形ではなく「アフター小泉改革」といった感じで、「再チャレンジ推進会議」をより強調した形になるというだけではないだろうか。

(以下、産経新聞の記事より引用)
政府、「再チャレンジ推進会議」初会合 5月に中間まとめ

政府は30日午前、「多様な機会のある社会推進会議」(略称・再チャレンジ推進会議)の初会合を首相官邸で開き、主な論点や今後の日程などについて協議した。

事業などで失敗しても何度でもやり直せる社会的枠組みを検討するのが目的。5月に中間報告をまとめ、6月に閣議決定する「骨太の方針」に反映させる。議長は発案者の安倍晋三官房長官が務め、財務省、経済産業省、文部科学省などの局長級が出席した。

会合で安倍氏は「再チャレンジを可能とする施策について幅広く検討してほしい。従来と異なった人生モデルの提示や働き方の多様化など社会全体の仕組みづくりという課題についても議論してほしい」と指示した。

同会議は安倍氏が長年温めてきた構想だけに、「総裁選に向け政権構想の柱にするのでは」との見方も出ている。(03/30 12:23)(引用終わり)

おそらく、「格差社会」といったキーワードに対してしっかりと取り組むという姿勢を長年暖めてきた「再チャレンジ」政策をより重点を置き、今まで言われてきていた後継人という形ではなく出てくるのではないか。

ただし、ポスト小泉という時期ではなく、つまり9月ではなくこれから求心力にかげりとなりそう人物が一人いるとするなら、それは武部幹事長なのではないだろうか。ここで幹事長職を辞す、となれば男をあげたとなるのだろうが、そこまでの責任問題となるかどうかはわからない。が、選挙絡みの発言でいろいろと・・・と政治の素人には思えてならない。

それにしても・・・・・2006年4月13日にも触れた、石弘光政府税制調査会会長は自民党の鬼門なのだろうとか、竹島周辺の海洋調査でも弱腰に見える姿勢もどう響いたのかどうかとか、わずか0・5%ではなにがどうなっているのかは読み取りにくい。

|

« 「不測の事態を回避」、といっても何の解決にもなっていない | トップページ | 明日の盧武鉉大統領による声明の内容によっては、韓国側が反故にしたということをアピールしながら冷静に調査再開を検討する必要があるのではないか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/69096/1515870

この記事へのトラックバック一覧です: 得票率差が0・5%の千葉補選での勝利は民主党にとって景気のいい話にしかならない:

» 【社説】貧困問題は「強者のどん欲さのせい」と主張する大統領府 [朝鮮日報時事通信ブログ]
【社説】貧困問題は「強者のどん欲さのせい」と主張する大統領府 2月16日の社説です。韓国も日本も格差問題は問題。社説は、経済失政の結果起こったことという。政府は上記のようなもの。日本の政府の言っていることとは違うわけですが。 [続きを読む]

受信: 2006年4月24日 (月) 13:01

« 「不測の事態を回避」、といっても何の解決にもなっていない | トップページ | 明日の盧武鉉大統領による声明の内容によっては、韓国側が反故にしたということをアピールしながら冷静に調査再開を検討する必要があるのではないか »