« 辛さが消えた民主党のバレンタインのお返し | トップページ | 「別に問題ではない」というような麻生大臣の発言は正しいし、長島議員のブログを読むとこれよりも入国がらみで問題があることがわかった »

2006年3月16日 (木)

「凌雲会」は「21世紀の自・社・さ」を阻止できるか

このところ民主党から目が離れない。無論のこと、民主党がどうなろうと世界は回る。
国連は組織改革、人権理や分担金削減、イランを巡るキャッチ22状態。アメリカでも支持率は下げ止まらず、中国との摩擦とエネルギー政策とインドとの関係。果たして日米関係は。自由も民主主義もなくチベットや東トルキスタンをはじめとする地域で非道の限りを尽くす中国は中国で内患外憂+対日に攻性で大型の揚陸艦まで出てくる、民主主義国家・台湾もまた様々。韓国は韓国で2007年大統領選に向けて大きく動きだしている。おそらく盧大統領の反日姿勢は総裁選に向けて中国と同じく激しくなるが、ここも内患外憂。日米韓と韓中朝、経済政策、ゴルフの首相よりも統一地方選、そして大統領選。2007年の大統領選の結果如何で韓国の将来は変わるだろう、ソウル市長のバージニア州での発言からそう感じる。そして北とイランとミャンマー。

民主党がどうなろうと世界は回るだろう。が、やはり民主党から目が離せない。

日本経済新聞の清水真人編集委員は「NET EYE プロの視点」で次のように前原代表の負けを総括する。

(以下、NET EYE プロの視点の記事より引用)
検証・「小泉純一郎」に敗北した前原誠司(3/15)

民主党衆院議員・永田寿康の2月16日の「偽メール」質問事件から1カ月。「偽物」と認めざるを得なくなった同党と代表・前原誠司は瀕死の政治的ダメージを負い、立ち直りのきっかけすらつかめない。あの日、首相・小泉純一郎は間髪入れず「ガセネタ」と断じた。その瞬間、前原の敗北は決していた。致命的だったのは情報収集・評価能力でも危機管理能力でもない。権力闘争とは何か。その本質を知らしめた一瞬の勝負だった。

「郵政解散」のデジャ・ヴュ

「ガセネタをもとに国会の委員会で取り上げるのはおかしい」「(小泉政権への)不信を募らせるため事実無根の話を取り上げたんだろう」。小泉はライブドア前社長・堀江貴文が自民党幹事長・武部勤の二男に3000万円の送金を指示したという「永田メール」を一刀両断で「ガセ」と断定した。永田の「爆弾質問」のさく裂からわずか半日後だった。

武部は記者団にメールの疑惑を全面否定し、小泉を首相官邸に訪ねて「事実無根」と報告した。東京地検も次席検事・伊藤鉄男名で当該メールの存在は把握しておらず、指摘される事実関係も承知していない、と個別の捜査案件にかかわる異例の否定コメントを即日、発表していた。官邸には独自の諜報ルートもある。それにしても小泉があの瞬間に「ガセネタ」とまで言い切る必然性は乏しかった。

武部は政権の支柱だ。ホリエモン絡みの金銭スキャンダルとなれば、幹事長の進退に直結し、政権に大打撃になった。ただ、小泉自らに降りかかった疑惑ではない。与党勢力は衆院の3分の2超を制圧しており、政権維持がただちに困難になるわけでもない。後任幹事長でサプライズ人事でもやれば、内閣支持率は低下しても乗り切れないことはない。ならば、「幹事長が事実無根と明言するのだから、任命権者として100%信じる以外ない」とでも無難に答えておくのが権力者の常道だ。

「ない」ことの証明は極めて困難な「悪魔の証明」でもある。それなのに、あの局面で踏み込んで「ガセネタ」と断言する。それは小泉が重大なリスクをあえて冒すことを意味していた。万が一、疑惑に根拠があったなら、自身の責任問題に直結するからだ。つまり、小泉は「ガセネタ」の一言で政権の座を賭けた大勝負を吹っかけたに等しかった。口癖である「政治的な勘」で、前原が倒閣運動に出たものと認定し、ただちに切り返しに出たのである。

「首相は間違っていたら責任を取る覚悟で発言した」。側近の1人である政調会長・中川秀直は「小泉語」をこう正確に翻訳している。前原と民主党にそんな真剣勝負の迫力は見えなかった。通常国会に入り、就任当初の対案路線から「4点セット」の追及路線へとブレたが、倒閣路線でもなく、衆院解散・総選挙に追い込む態勢でもない。内閣支持率を下げて「民主党の存在感を示した」「国会で得点を稼いだ」と評価されればいい、と言う程度の戦略不在、ふわっとした構えだったとしか思えない。

昨年8月8日の光景がフラッシュ・バックする。「郵政民営化に賛成か反対か、国民に聞いてみたい」「自民、公明の連立与党で過半数を取れなければ、退陣する」。ワインレッドの緞帳(どんちょう)を背景にした官邸の記者会見場。「郵政解散」を宣言した小泉はただちに「責任ライン」を明言し、退路を断った。慌てたのは当時の民主党代表・岡田克也だった。「政権を取れなければ代表を退く」と小泉が設定した戦いの土俵に後追いで上がらざるを得なくなった。あの泥縄で岡田の命運は決まったようなものだ。

民主党に撤退迷わせた「小泉流」

今回も進退含みの小泉の「ガセネタ」発言はいや応なく、前原を同じ土俵に引きずり上げた。あの一言で「永田メール」問題は水掛け論やうやむやな決着は決して許されず、白か黒か、小泉か前原か、両党首どちらかの首がかかった勝負に仕立て上げられたのだ。もう前原は「小泉劇場」の舞台から降りられなかった。「巨大な闇がある」「確証がある」。前原は突っ張れば突っ張るほど、小泉の術中に深くはまっていった。

2月22日の党首討論での「確証」発言で、完全に泥沼に踏み込んだ。敗色濃厚となったにもかかわらず、撤収の決断はズルズルと遅れ、迷走を続けた前原。実はここでも過去5年間の強烈な小泉流リーダーシップの幻影が前原を呪縛(じゅばく)していた。「小泉が自分の立場ならこうやって追い込まれた時どう出るか」「絶対に謝るはずがない。ブレてはいけない。突っ張っても、引いてもどうせ批判される。ならば強行突破するしかない」。こんな自問自答を繰り返していたのである。

実際、小泉と前原には通じ合う部分もあるようだ。小泉は「大連立の勧め」すら口にし、前原を「いつでも一緒にやれる人物」と位置付けて民主党を揺さぶってきた。前原も小泉の「8・8会見」こそが衆院選の勝敗を決めたと評価していた。外交・安全保障などを巡っては根強い反対論を強引に押し切ってでも、先鋭的な持論で「党の政策」をまとめ上げる決意を鮮明にしていた。政策が受け入れられなければ辞めたっていい――まさに「郵政解散」ばりの小泉流リーダーシップを党内で振るわんとした矢先だった。

皮肉なことにそれが前原の致命傷になった。側近の幹事長代理・玄葉光一郎は「代表の強気な性格が裏目に出た」と唇をかんだが、性格だけに帰せられる問題ではない。そもそも小泉と差し違える覚悟がなければ、「永田メール」の安易な追及にゴーサインを出してはならなかった。小泉が「ガセネタ」と切り返した瞬間、事柄の重大さを悟らなければならなかった。このままでは小泉流リーダーシップの「間違った模倣者」と言う烙印を押されるだけだ。

権力者の「ワンフレーズ」の重み

民主党は永田の党員資格を停止。国会対策委員長だった野田佳彦が辞任し、大ベテランの元衆院副議長・渡部恒三を担ぎ出して癒やし系路線の「恒三改革」で何とか事態収拾を探ってきた。ただ、自公両党の執拗な揺さぶりとなかなかやまない世論の逆風に、渡部も次のカードを切らざるを得なくなった。「国民の信頼を回復するためなら、政治家は最後は腹を切る」と永田の自発的な議員辞職を促している。

残念ながら、永田辞職でも問題は決着しまい。そう、「確証がある」と断言した最高責任者の前原が理由はどうあれ代表の座にとどまっている限り、民主党は「偽メール」事件のくびきから逃れられるはずもない。前原はいったん、出処進退を明確にする以外、政治指導者として将来巻き返す道はない。それが小泉との意図せざる大勝負に敗れた野党第一党の党首が払わねばならない代償だ。

前原を沈めた「ガセネタ」の一言。政治家たちはしばしば「政治は言葉が命」だとうそぶく。小泉には「ワンフレーズ・ポリティクス」のレッテルがいまだにつきまとう。ならば、しばしば小泉が政権の命運すら賭ける重い「ワンフレーズ」を全身全霊を賭けて読み解かなければ、政局を生き抜く冷徹なこの権力者と対峙することはできない。

もう一つ、この権力者の片言隻句に十分な注意を払っておく必要がある。秋篠宮妃紀子さまのご懐妊で沈静している皇室典範の改正問題だ。「政府は今国会への提出を断念した」と広く受け止められているが、小泉は「断念した」「あきらめた」とは一言も言っていない。「期日にはこだわらない」「私は急いでいるわけではない」。こう繰り返しているに過ぎない。

現時点で形勢逆転しての提出断行をサプライズで狙っている、という意味では必ずしもない。ただ、通常国会の閉幕は6月であり、9月の自民党総裁選に向けた思惑も絡んで会期延長もないとは言い切れない。小泉は情勢がどう変転するか読み切れない以上、軽率な言質は絶対に与えていない。国会答弁でも、対メディアでも言葉の隅々まで神経を張り巡らせて一瞬の勝負を挑んでくる権力者。小泉ウォッチャーならば、決して油断してはならない。(文中敬称略)(引用終わり)

たしかに前原代表は二重の意味で小泉総理に負けていたのかもしれない。ぶれないリーダーシップを対外的にアピールしようとはしていたが、党内的には定年制やテロ特措法や安保政策等でどんどん追いつめられていたにもかかわらず。

そして、毎日新聞の松田喬和論説委員・専門編集員は渡部国対委員長就任に、

(以下、毎日新聞松田喬和のページの記事より引用)
政治の“いろは”:渡部国対委員長のウラのウラ

ライブドア事件をめぐる偽メール騒動で民主党は大打撃を受けた。唯一の救いは、引責辞任した野田佳彦前国対委員長に代って渡部恒三元副議長が就任したことだろう。「青」に偏っていた前原執行部の布陣が一変されたからだ。渡部氏に加え、幹事長代理に仙谷由人前政調会長、国対委員長代理に川端達夫前幹事長、平野博文総合調整局長が就任し、「老壮青」の世代的バランスが取れるようになった。

メール騒動での後遺症を克服するにはかなりの努力が必要だ。読売新聞の最新の世論調査結果は深刻だ。7割以上が民主党には政権担当能力がないと見ている。その一方で、低落傾向にあった小泉政権への支持率はライブドア事件を受けての前回(1月)よりも2、8ポイント上昇し54、8%に。逆に不支持率は1、1ポイント減の35%だ。自民党支持率も4ポイント増えて42,9%に回復している。

民主党不信を増幅させたのは、対応の不手際だ。8割近くが「納得できない」と回答している。偽メールを国会の場に持ち出した永田寿康衆院議員は「議員辞職すべき」が6割にも達している。

後任人事で大モメになると、民主党への信頼はさらに失墜しかねない状況だった。前原誠司代表が後任の国対委員長として最初に声をかけたのは菅直人元代表だった。前原執行部が発足時も「菅国対委員長」説が持ち上がったが、本人が拒否し日の目を見なかった。前原代表に近いはずの仙石前政調会長からも断わられた。そこで、国対経験者の中でも最長老の渡部氏に白羽の矢が当たった。擁立工作で、水面下で進めたのは同じ福島県選出の玄葉光一郎幹事長代理といわれている。

メール騒動で前原体制が崩壊すると、代わるべき人材は、小沢一郎前副代表、菅直人元代表を筆頭とする「老壮」世代から選択しなくてはならない。党内からは小沢氏の復帰を望む声は根強い。

ところが、渡部氏と小沢氏との関係は良くない。渡部氏は「人はいいんだが、取り巻きが悪い」と広言する。73歳の渡部氏が敢えて国対委員長という火中の栗を拾ったのも、「小沢一派が台頭する芽を事前に摘む意図もあった」と執行部の一角を占める若手は説明する。

確かに、渡部氏は国対委員長を引き受ける前提として鳩山由紀夫幹事長の留任を強く求め、了承させた。鳩山氏も引責辞任となると、ドミノ倒しのごとく前原代表の辞任も避けられない。

しかも鳩山氏が無役となれば、反前原色が強い小沢・菅・横路(孝弘衆院副議長)の各グループが連合を結成、9月の代表選を待つまでもなく、鳩山代表実現を要求する可能性は否定できない。盟主は鳩山氏でも、事実上の主導権は小沢氏が握ることになるだろう。前述の若手執行部員は「こうした事態になることを渡部氏は最も警戒していた」という。 

竹下派結成時は小沢、渡部両氏は橋本龍太郎、小渕恵三両元首相などと共に若手有望株の七奉行に数えられていた。竹下登政権誕生時には国対委員長として「消費税・リクルート国会」の陣頭指揮に当たった。

その時、副委員長として「渡部国対」を支えたのが小泉純一郎首相だ。以来、「小泉君」と呼び続けている。渡部国対委員長誕生を聞いた安倍晋三官房長官は「オヤジ(安倍晋太郎元外相)の世代に戻ったようだ」と感想を口にしていたが、1世代前の老国対委員長は自民党には厄介な存在だ。

小沢氏と共に「政治改革」を旗印に自民党を離党し、渡部氏は新生党結成に参画した。しかし、小沢氏の強引な政治手法に反発、袂を分かつ。00年の副議長再任時には、民主党の方針に反旗を翻し自民党ら与党の後押しで続投を決めた。そのため、一時期無所属に転じたこともあった。その後は民主党に復党し、「民主党の黄門様」と若手からは呼ばれていた。

早稲田大学雄弁会の出身ながら、会津弁丸出しの口調で、時に民主主義のあるべき姿を論じる一方で、時に論点をそらし相手を煙にまく話術も心得ている。若さばかりが売りの前原執行部に最も欠けていた余裕とユーモアを注入したといえる。

民主党は菅元代表も、岡田克也前代表も任期途中で退陣した。さらに、前原代表も前車の轍を踏むとなれば、解党の危機が再び訪れる。代表選は既定通り9月に行われることになるだろうが、軸は鳩山幹事長になることは間違いないが、裏では小沢vs渡部の攻防が始まているということだろう。同時期の自民党総裁選は事実上の首相選びであり、注目度は高い。それだけに、マイナーリーグ戦にさせない工夫が欠かせない。2006年3月6日(引用終わり)

ということを記している。

小沢氏・菅氏・横路氏・・・・「自・社・さ」、そのものだ。鳩山幹事長が盟主となれば、それは村山元総理なのだろうかだろうか橋本元総理なのだろうか。

(以下、東奥日報の記事より引用) 苦悩の前原民主党代表/おわび行脚に活路探る

民主党の前原誠司代表が「送金指示」メール問題での打撃を受けて、求心力の低下に歯止めをかけられないでいる。党内では「これ以上の混乱は避けるべきだ」(ベテラン議員)と“前原降ろし”の動きは封印されているが、「公約」でもある安全保障政策の意見集約は周辺議員の間でも「絶望的」との見方が大勢だ。

前原氏は党の信頼回復に向けて「九月の任期までの間、(執行部に)厳しい意見が出ている地域を歩き、その声を党に反映させる努力をしたい」との意向。だが、“おわび行脚”に活路を見いだせるか見通しは立っていない。

「今までの方向性に変わりはない」。前原氏は七日の記者会見で、党内で見解が分かれる集団的自衛権問題などの安保政策に関しては六月までに集約を図るとの方針に変更はないと強調した。

だが、前原氏を支える中堅、若手を中心とした議員グループ「凌雲会」の同日夜の会合では「意見集約を試みれば党内が割れる。九月までの体制維持を優先すべきだ」との異論が相次ぎ、足元にも不協和音が広がった。

前原氏は九日の総合政策企画会議で、「対案提示」路線を貫こうと行政改革推進法案の独自案を取りまとめるよう指示したが、これを聞いた国対幹部が「まだそんなことを言っているのか」と不快感をあらわにするなど、執行部内での指導力低下も著しい。

渡部恒三国対委員長は十日のラジオ番組で「(党内で)いまさら前原君をいじめても意味ない。意地悪じいさんの嫁いびりみたいなことをしていたら、国民から本当に見放される」と擁護したが、一方で「ここまできたら(自分が)代表代理」とも言い放った。

前原氏は九日夜、自らの党運営に批判的な議員グループ「リベラルの会」代表世話人の平岡秀夫衆院議員のパーティーに出席。「これからも意見してほしいが、時には私にも少し優しく接していただければありがたい」とあいさつして会場の笑いを誘ったものの、当分は「針のむしろ」(党幹部)の日々が続きそうだ。(引用終わり)

前原代表が「自分が表紙で○○が黒子」なんて言い出したら、安保政策の如何、辞任の如何関わらず、行きつく先には民主党はないのかもしれない。

|

« 辛さが消えた民主党のバレンタインのお返し | トップページ | 「別に問題ではない」というような麻生大臣の発言は正しいし、長島議員のブログを読むとこれよりも入国がらみで問題があることがわかった »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/69096/1387969

この記事へのトラックバック一覧です: 「凌雲会」は「21世紀の自・社・さ」を阻止できるか:

« 辛さが消えた民主党のバレンタインのお返し | トップページ | 「別に問題ではない」というような麻生大臣の発言は正しいし、長島議員のブログを読むとこれよりも入国がらみで問題があることがわかった »